クラウドコンピューティング(Cloud Computing)とは、IaaS(Infrastructure as a Service)(アイアース)、PaaS(Platform as a Service)、SaaS(Software as a Service)等のユーティリティコンピューティングを包括したものであり、インターネットを利用して、使用量に応じた課金(pay-per-use)方式で、ITの機能をセルフサービス方式で提供する事と言えます。 「水道のコックをひねると水が出る」「電気のスイッチを入れると照明が点く」様に、コンピュータ資源を従量課金で提供するサービスの形態です。 システムの世界ではインターネット網を雲の形で表しますが、その雲の上(向こう)にあるコンピュータ群やソフトウェアを使うという意味で「クラウド」という言葉を使っています。 インターネット書店で有名な"Amazon.com"や検索サービスの"Google"等は、その有り余るマシンパワーやストレージを時間貸ししたり、ディスクの一部を安価に貸したりといったサービスを提供しています。 これからはコンピュータは自社で導入するより、このようなクラウドベンダーの用意した環境を必要な時に必要なだけ借りるという利用形態が一般的になりそうです。 また、ソフトウェアも法律や商習慣に合わせて自社でお金を掛けて改変するより、システムベンダーが常に最新の状態に整備した物を使い、ガスや水道のように使っただけ払うという方が合理的ではないでしょうか。 今は現金を自宅の箪笥にしまっている人はいませんよね?(余程変り者の某政治家は別ですが・・) お金は銀行に預けた方が安全ですからね。 データ等も同じように、セキュリティの万全なIDC(インターネットデータセンター)に預けた方が余程安全と思います。 時々報道される情報漏洩事件は、その殆どが内部関係者からの漏洩です。 お金は銀行へ、データはデータセンターへ、ソフトウェアは買うより借りるという時代になって来るでしょう。